
新緑が深まり、日差しの強さに夏の気配を感じる今日この頃。
ふとカレンダーに目をやると、1年のちょうど真ん中、6月が顔を覗かせてきました。
「今年ももう半分が終わろうとしているんだ」という事実に、少しの驚きと焦り、背筋が伸びるような感覚を覚える5月の終わりです。
前回、少し触れましたが、先日の韓国旅行では重度の職業病を発揮し「デザイン」をたくさん収集してきました。
デザイナーという仕事柄、どうしてもカフェのロゴ、メニューの紙質、ドラッグストアの什器一つひとつにまで目が向いてしまいます。
私の旅行は毎回、街中に溢れたデザインに目をやるのに大忙しで、なかなか前に進みません。笑
そこで今回は、韓国の街で見つけた「心を掴むデザインの共通点」について、私なりの視点でお話ししたいと思います。
1.「世界観」の徹底的な作り込み
特に印象的だったのが、ソウルや釜山のカフェ。
単に「おしゃれ」なだけでなく、コンセプトが什器や店員さんの制服、細部の小物まで一貫している場所が多いことに感激しました。
例えば、私が訪れたベーグル専門店では、まるで海外の図書館のような重厚な空間演出がされていて、
手に取る紙ナプキンや席札にまでその空気感が宿っていました。
「何を売るか」以上に「どんな時間を過ごしてもらうか」という、ブランドの「旗印(コンセプト)」の強さを感じました。
2. 言葉を超えて「伝える」ではなく「惹きつける」デザイン
ドラッグストアのパッケージデザインも非常に興味深いものでした。
残念ながら私には、細かくハングルを読み解く力は備わっていません。
けれど、意味が分からないからこそ、タイポグラフィの強弱、大胆な色使い、ユニークな形状といった
「デザインそのものが持つエネルギー」をダイレクトに感じることができました。
情報を詰め込んで説明し尽くすのではなく、視覚的なインパクトで「これは何だろう?」と一瞬で心を掴み、手に取らせる。
言葉の壁を超えて価値や魅力を届けるデザイン本来の役割と、その力強さを改めて感じました。
3.日本との違いから学ぶこと
異国のデザインに触れて感じたのは、日本には日本の、韓国には韓国の、それぞれの「美学」があるということ。
日本の緻密で細やかな配慮も素晴らしいですが、韓国の持つ力強くダイレクトな表現からは、
デザインが持つ「エネルギー」を再確認させられました。
今回の旅を通して、普段慣れ親しんでいる制作の仕事に対しても、新しい角度からの「アイデアの引き出し」が増えた気がします。
旅で得たこのインスピレーションを、今月進行しているプロジェクトにもしっかりと注ぎ込んでいきたいです。
まもなく梅雨の足音も聞こえてくる頃ですが、1年の後半戦に向けて、一つひとつの制作に誠実に向き合っていきます!
ーNENEKO


このなんとも言えない力の抜けたデザイン。ステキ。