プレゼンテーション
今朝、庭に出て大きく深呼吸すると “ 秋の匂い ” がしました。
ほんのりと冷えた空気。秋の草花がまとう優しい香り。
これらが1つの “ 秋の匂い ” となり、季節の訪れを感じさせてくれます。
私はこのように季節の訪れを “ 匂い ” で感じるのですが、皆様は何で季節の訪れを感じますか?
庭で採れた枝豆と頂き物の栗です ↑ 秋の味覚〜
さて、本日は「プレゼンテーション力」についてです。
デザインの仕事をする上でデザイン作業と同等か、
時にはそれ以上に大切だと感じることが「プレゼンテーション」。
先日、プロダクトデザインをさせていただいているクライアントへ、上司がプレゼンテーションを行いました。
私も同席し、目の当たりにした上司のプレゼンテーションの凄さは「相手を気持ちよく納得させる力」です。
プレゼンテーションを聴いているクライアントを観察していると、
深く頷きながら「はい!」「その通りです〜」と連発し、上司の話にすごく納得されているご様子でした。
私はこの姿を見て、以前通っていたセミナーで習った「YESセット」を思い出しました。
「YESセット」とは、心理学に基づいた交渉テクニックです。
本命の会話の前に「必ずYESと答えていただけるであろう話」を積み重ね、
何度か「 YES 」と答えていただくことで、本命の会話でもYESと言っていただきやすくなります。
例えば ↓ ↓ ↓
A「保湿力の高い美容液に興味はありませんか?」(←本命の会話)
B「いや、別に特には・・・」
上記の会話のように、いきなり本命の会話をすると美容に興味がある人以外は、
このような反応になってしまいますよね?
では、次のような場合はどうでしょうか ↓ ↓ ↓
A「もう秋ですね。」
B「YES.」
A「寒くなってくると乾燥が気になりはじめますよね〜。」
B「YES.」
A「乾燥知らずの若々しい肌が保てると嬉しいですよね!」
B「YES.」
A「保湿力の高い美容液に興味はありませんか?」(←本命の会話)
B「YES!!!」
このように本命の質問までに、小さなYESを積み重ねることで話に一貫性が生まれ、
つい最後の質問にも「YES!!!」と答えてしまうのです。
日頃の業務でも上司の話には説得力があり、ストンと腑に落ちるため、
物事を自分の中で消化した上で取り組めるので、やりやすさを感じています。
あまりにも納得してしまうので「YESセット」のようなことを意識しているのかと尋ねたところ、
「そのようなことは意識していない、生まれ持ったセンスと才能だ〜(笑)」と言っていました。
冗談はさておき、自然とこのようなことができるのですから本当にスゴイです!
クライアントへはもちろん、社内メンバー間など自分の考えやデザインについて、
相手に伝えなければならない場面が多くあります。
ただの説明ではなく、いかにそれがbetterなのかを言葉で魅力的に説明する力、
それを相手に伝える力はデザイナーにとって重要な能力です。